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かき氷の起源は平安時代にまで遡ります。当時は「削り氷」と呼ばれ、貴族たちが氷を削って食べていました。清少納言の『枕草子』には、「削り氷にあまづら入れて、新しき金鋺（かなまり）に入れたる」と記されており、これが現在のかき氷の原型とされています。

江戸時代になると、氷を保存する技術が発達し、夏でも北国の氷を江戸まで輸送することができるようになりました。しかし、氷は依然として高級品であり、将軍家や大名、豪商しか口にすることができませんでした。

明治時代に入ると、製氷機が開発され、庶民も氷を手にすることができるようになりました。1887年には村上半三郎氏がかき氷機を発明し、これが現在のかき氷の形の原型となりました。

また、かき氷の「かき」という名前の由来には諸説ありますが、氷の欠けた部分を使って削って作った「欠けた氷」（かけごおり）から「かき氷」になったという説が有力です。