【StableDiffusion】検証:強調構文を施したプロンプトはどの程度強まるのか・どの程度弱まるのか試してみた

StableDiffusionアイキャッチ画像07a 「検証 強調構文を施したプロンプトはどの程度強まるのか」 StableDiffusion
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おはようございます!

先週の金曜「今後について」という投稿をしまして(以下リンク参照)、そして昨日何をどうしようかということを考えていたら一日が過ぎてしまいました。。。

 

ですが、昨日は何も成果を得られなかったわけではありません。

 

今日からはタイトルにもある通り、過去に学んだことについて深掘りしていきたいと思います。

もちろん、これまでのスタイルの学びも進めてまいります。

学びきることなんて有り得ないのでね。

人生常に学びです。

まなんでいくぜー!!

 

「深掘り」といっても、「さらに詳細を学ぶ」とか「図解して理解を深める」とかあると思いますが、今回は「検証」です。

 

「検証」系は、Googleの検索品質評価ガイドラインに基づくWebサイトの評価基準の「E-E-A-T」の「Experience(経験)」にあたります。

にやりだぜ。。

「E-E-A-T」については以下をご参照。

 

 

ではやっていこう!

 

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「強調構文」の基本のキが書いてあります。↓をご参照ください。

 

 

プロンプトを半角の( )で囲むとそのワードが1.1倍強調される。( )の数を増やすと以下の通り。

括弧の数倍率式強調倍率
(Prompt)1.11.1倍
((Prompt))1.1×1.11.21倍
(((Prompt)))1.1×1.1×1.11.33倍
・・・・・・・・・

プロンプトを{ }で囲むとそのワードが1.2倍強調される。{ }の数を増やすと以下の通り。

括弧の数倍率式強調倍率
{Prompt}1.21.2倍
{{Prompt}}1.2×1.21.44倍
{{{Prompt}}}1.2×1.2×1.21.73倍
・・・・・・・・・

※今回の検証で発覚したのですが、プロンプトを{ }で囲っても強調されませんでした。。
 モデル依存なのかバージョンが原因なのか環境が悪いのか、ほんとに中括弧が効かないのか、、

 色々調べてみましたがわかりませんでした。

プロンプトを( )で囲みプロンプトの後ろに「:数値」を挿入すると、その倍率分プロンプトが強調される。

括弧の数強調倍率
(Prompt:1.4)1.4倍
(Prompt:0.8)0.8倍
・・・・・・

強調したいプロンプトにカーソルを合わせたあとに、「Ctrl+↑」「Ctrl+↓」で数値の増減が設定できます。

 

プロンプトを[ ]で囲むとそのワードが1 / 1.1倍強調される(つまり弱まる)。
[ ]の数を増やすと以下の通り。

括弧の数倍率式強調倍率
[Prompt]1 / 1.10.91倍
[[Prompt]]1 / (1.1×1.1)0.83倍
[[[Prompt]]]1 / (1.1×1.1×1.1)0.75倍
・・・・・・・・・

 

 

 

どのように検証しようかと丸1日熟考しましたが、やはり強調の”度合い”だと思いまして、どの強調構文をどれくらい使ったらどの程度強調されるのか、どんな影響がでるのか、試していきたいと思います。

 

以下のプロンプトを基本とし、検証してまいります。

<基本プロンプト>

masterpiece, best quality, ultra detailed, colorful, super detailed skin, 1girl, cute, smile, witch, long black robe, hat, boots, broomstick, long silver hair, single braid, sitting, front view, upper body, garden, blue sky, castle, sunny, red apple,

強調構文なしの画像1

 

プロンプトの最後に記述している「red apple」を強調し、りんごの個数や生成画像の状態を確認します。

 

作成枚数は各プロンプトとも5枚とします。

 

強調したり弱めたりしない場合、りんごの個数はどの程度かというと、

強調構文なしの画像2

[りんごの総数]10個  [1画像あたり]2個
※1枚目と5枚目の左側にある赤い丸はカウントせず。
 この後も微妙なのは生成されますが、その時々で大まかに判断しています。ご容赦ください。

 

 

・(red apple) ・・・ 1.1倍

「red apple」を強調した画像。(red apple)

[りんごの総数]26個  [1画像あたり]5.2個
※「red」も強調されているため、赤いイヤリング(2枚目)だったり赤い屋根(4枚目)だったり、何かしらの赤色が目立つ画像が生成されるようになる。上以外でも画像生成してみたところ、りんご以外の赤色が主張しない画像生成の割合は、20枚中1~2枚程度。

 

・((red apple)) ・・・ 1.21倍

「red apple」を強調した画像。((red apple))

[りんごの総数]39個  [1画像あたり]7.8個
※木に生ってるのが目立つようになる。瞳が赤くなっているのが5枚中2枚。赤い草花出現。

 

・(((red apple))) ・・・ 1.33倍

「red apple」を強調した画像。(((red apple)))

[りんごの総数]36個  [1画像あたり]7.2個
※木が生えてない画像はちらほら。赤い瞳:4/5(しかも赤色がハッキリとわかる)。赤い草、赤いローブ生地が目立つ。

 

 

今回の検証では、プロンプトを{ }で囲っても強調されませんでした。。

・{red apple} ・・・ 1.2倍?

「red apple」を中括弧で囲った画像。{red apple}

[りんごの総数]24個  [1画像あたり]4.8個
※3枚目のような、木にたくさん生るパターンは時々出現(15枚中2~3枚くらい)。
 上以外でも5枚×3回生成を試しましたが、1枚あたり1個~4個が平均。

 

・{{red apple}} ・・・ 1.44倍??

「red apple」を中括弧で囲った画像。{{red apple}}

[りんごの総数]14個  [1画像あたり]2.8個
※{red apple}と同様。

 

・{{{red apple}}} ・・・ 1.73倍???

「red apple」を中括弧で囲った画像。{{{red apple}}}

[りんごの総数]17個  [1画像あたり]3.4個
※{red apple}と同様。

 

・{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{red apple}}}}}}}}}}}}}}}}}}}} ※20重括弧 ・・・ 38倍???

「red apple」を中括弧で囲った画像。{{{{{{{{{{{{{{{{{{{{red apple}}}}}}}}}}}}}}}}}}}}

[りんごの総数]4個  [1画像あたり]0.8個
※0個~1個。。逆に効きにくくなってる?? 試しに記述する場所を一番前にしてみましたが、特に大きな変化はありませんでした。
ただ、「{ 」を記述した後、括弧閉じの「} 」を書かないとプロンプト的にエラーになるので何かしらの意味はありそう。。
強調効果があると記載しているサイトもあるようですが、今回の検証では強調されませんでした。

 

 

・(red apple:1.1)

「red apple」を強調した画像。(red apple:1.1)

[りんごの総数]23個  [1画像あたり]4.6個
※(red apple)と同じくらいの生成具合。

 

・(red apple:1.2)

「red apple」を強調した画像。(red apple:1.2)

[りんごの総数]44個  [1画像あたり]8.8個
※((red apple))と同じくらいの生成具合。赤い瞳は5枚中1枚(5枚目)。

 

・(red apple:1.4)

「red apple」を強調した画像。(red apple:1.4)

[りんごの総数]44個  [1画像あたり]8.8個
※瞳が赤目率4/5。(分かりづらいですが、4枚目だけ瞳は薄い青です。)

 

・(red apple:1.7)

「red apple」を強調した画像。(red apple:1.7)

[りんごの総数]54個  [1画像あたり]10.8個
※全員瞳が赤色。ローブの生地も全員赤色が入っています。

 

・(red apple:2.0)

「red apple」を強調した画像。(red apple:2.0)

[りんごの総数]51個  [1画像あたり]10.2個
※全体的に赤が目立つ。

 

・番外<値を上げていくとどうなるか>

「red apple」を強調した画像。値倍率番外。

(2.0) ・・・手前のりんごが置物っぽい。
(3.0) ・・・りんごに球っぽい要素がなくなってきている。浮いてるりんごがある。
(5.0) ・・・りんごがブローチみたいになってる。画像が全体的に不自然。
(8.0) ・・・魔女の顔立ちが他と異なってしまっている。画像が全体的に壊れてる。

 

 

・[red apple] ・・・ 0.91倍

「red apple」を弱めた画像。[red apple]

[りんごの総数]24個  [1画像あたり]4.8個
※そんなに弱まってない印象。はっきりとわかるりんごは1~2個だが、隙あらば小さいりんごを描こうとしているような感じ(カウントしていないが2枚目の魔女の後ろとか)。

 

・[[[red apple]]] ・・・ 0.75倍

「red apple」を弱めた画像。[[[red apple]]]

[りんごの総数]12個  [1画像あたり]2.4個
※草むらに生えるような小さいりんごはほぼ描かれなくなった。

 

・[[[[[red apple]]]]] ※5重括弧・・・ 0.62倍

「red apple」を弱めた画像。[[[[[red apple]]]]]

[りんごの総数]6個  [1画像あたり]1.2個
※小さいりんごは全く描かれなくなった。

 

・[[[[[[[[red apple]]]]]]]] ※8重括弧・・・ 0.47倍

「red apple」を弱めた画像。[[[[[[[[red apple]]]]]]]]

[りんごの総数]1個  [1画像あたり]0.2個
※0個or1個。上以外でも20枚ほど生成してみましたが、やはり0個or1個。極稀に2個。

 

 

・(red apple:0.5)

「red apple」を弱めた画像。(red apple:0.5)

[りんごの総数]3個  [1画像あたり]0.6個
※[[[[[[[[red apple]]]]]]]](8重角括弧=0.47倍)よりもりんご出現率は低い印象。0個が多く、時々1個、2個、稀に4個描かれる。

 

・(red apple:0.4)

「red apple」を弱めた画像。(red apple:0.4)

[りんごの総数]4個  [1画像あたり]0.8個
※上以外でも生成したがほぼ0個。上の2枚目のような複数個は稀。

 

・(red apple:0.3)

「red apple」を弱めた画像。(red apple:0.3)

[りんごの総数]1個  [1画像あたり]0.2個
※上以外で20枚連続バッチ生成したがすべて0個。1枚目のように1個描かれるのは極稀。

 

・(red apple:0.2)

「red apple」を弱めた画像。(red apple:0.2)

[りんごの総数]0個  [1画像あたり]0個
※上以外でも30枚以上生成してみましたが、りんごは1つも描かれませんでした。

 

 

 

・(Prompt:1.2~)あたりから他の部分(魔女の瞳、ローブの生地)などにも大きく影響が出始める。
・値で指定したほうが効きやすい印象。
 ⇒「Prompt:0.5」と「 [[[[[[[[red apple]]]]]]]] (0.47倍)」だったら、
  「Prompt:0.5」のほうが効きやすかった(弱まった)。
・プロンプトが完全に弱体化されるのは(Prompt:0.2~0.3)あたり。
 ⇒「無効化」ではないかもしれません。悪しからず。

※今回の検証の環境が原因かどうかわからないが、中括弧{ }は強調されなかった。

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

モデルやその他環境によって効きやすい効きにくいなどあると思いますが、どうぞ参考になさってください。((*_ _))ペコリ

 

 

いや~、今回↑のような検証をしましたが、一言「大変」でした。。

つかれた・・・

今日は11月22日 金曜日ですが、これ実は19日の火曜日から着手してまして、投稿できるまで丸三日と半日かかってしまいました。。。

なんでこんなに時間かかった・・・?

なんでや・・・


軽く反省すると、

・最初、設計っぽいこともなにもせず計画性ゼロで作り始めてしまった。
・StableDiffusionを扱うのが久しぶりだったので納得のいく画像がなかなかできなかった。
  ⇒「納得のいく」という完璧主義っぽいところが出てしまった。。
・添付する画像の枚数を多くしてしまったため、画像の成形や「ファイル名」「代替テキスト」「キャプション」「説明」を考えるのに時間がかかった。

 

計画を立てることはほんと大事ですね。

たった一つの記事と侮ることなかれ、どんな小さな記事でもしっかり事前準備をしたいと思います。

 

事前準備とはなんぞやということをあれこれ考えるためこれにて終了です。

 

おつかれさまでした~(=゚ω゚)ノ

 

 

 

 

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